関根 伸夫

       

1968年10月に、神戸の須磨離宮公園で制作した「位相 – 大地」は、深さ2.7メー トル、直径2.2メートルに掘られた穴と、全く同じ高さ、直径に固めて作られた土の円柱で作られています。
「もの派」というアーティストグループの初期の作品に対する大きな分岐点となり、日本戦後美術史の象徴的な作品として認められています。

1942
埼玉県さいたま市(旧大宮市)に生まれる
1961
埼玉県立川越高等学校卒業
1962
多摩美術大学油画科に入学。斎藤義重教室で指導を受ける
1968
多摩美術大学大学院油画研究科修了
1970-71
ヨーロッパに滞在
1973
環境美術研究所を設立
2010-11
上海・芸術村に居住
2012〜
米国ロサンゼルスに居住
2019
死去

 

展覧会歴

1968
「Trick&Vision」(東京画廊、村松画廊)
第1回現代日本野外彫刻展に《位相-大地》を出品。
「もの派」の展開に大きな影響を与え、戦後の日本の美術の代表作として高く評価されている。
1970
ヴェネツィア・ビエンナーレ
1978
個展(ルイジアナ美術館)
1986
ジャパン・アヴァンギャルド(ポンピドーセンター、パリ、フランス)に出品
1994
「戦後日本の前衛美術」(横浜美術館/神奈川、グッゲンハイム美術館/スペイン、サンフランシスコ近代美術館/アメリカ合衆国)
2000
光州ビエンナーレ
2001
「世紀」展(Tate modern gallery, London, UK)
2002
釜山ビエンナーレ、釜山彫刻プロジェクト
2003
「<環境美術なるもの> 関根伸夫展」(川越市立美術館)
2012
「太陽へのリクイエム:もの派の美術」(Blum&Poe / LA,USA)

その他、アートディレクターとしても活躍。

 

受賞

1969
「第一回現代国際彫刻展」 箱根彫刻の森美術館 コンクール賞受賞
「第六回パリビエンナーレ」 パリ市立近代美術館 留学賞受
1968
「第八回現代日本美術展」東京都美術館 コンクール賞受賞
「神戸市須磨離宮公園現代彫刻展 夜(光)と彫刻 風と彫刻 水と彫刻」朝日新聞社賞受賞
「第五回長岡現代美術館賞展」大賞受賞
1967
第十一回シェル美術賞展」佳作受賞

 

所蔵

東京国立近代美術館、国立国際美術館、世田谷美術館、広島市現代美術館、高松市美術館、豊田市美術館、箱根 彫刻の森美術館、原美術館、ヘニーオンスタッド美術館(オスロ、ノルウェー)、ルイジアナ近代美術館(ハムレベック、デンマーク) 他